食卓にカレーが並ぶ日は、お子さんたちの目が輝き、お家の中が温かな活気に包まれますね。
一般的なカレールーが「油の塊」と言われる理由
手軽で便利なカレールーですが、実は市販品の多くは「スパイスの料理」というよりも、作り手側の都合で作られた「固められた油」であるのが現状です。
主原料はスパイスではなく「不自然な油」
裏ラベルの原材料名の先頭を見てください。多くの場合、そこに書かれているのは「植物油脂」です。これは安価なパーム油などを加工したもので、体内で酸化しやすく、血をドロドロにしてしまう懸念があります。カレーを食べた後に胃が重たく感じたり、お鍋を洗う時にベタつきが落ちにくいのは、この不自然な油のせいなのですよ。
「/(スラッシュ)」以降に隠れた化学の力
さらに、味を調えるために「調味料(アミノ酸等)」や「カラメル色素」、「乳化剤」といった化学の力がふんだんに使われています。こうした人工的な刺激は、私たちの繊細な味覚を麻痺させ、素材本来の滋味を感じ取る生命の力を弱めてしまうのです。
無添加カレールー選びの「3つの鉄則」
本物を見極めるには、ラベルに書かれた「素材の声」を聴き分けることが大切です。不自然な力に頼らず作られたものを選ぶための、私の基準をお伝えしますね。
鉄則1:スラッシュ・ルールを徹底する
まずは、原材料表示の「/(スラッシュ)」を探してください。添加物はスラッシュの後に書く決まりになっていますから、スラッシュそのものがない、あるいはスラッシュ以降に何も書かれていないものを選ぶ。これが、お台所にある素材だけで作られた「真っ当な食べ物」の証です。
鉄則2:小麦粉より「野菜とスパイス」が主役のもの
原材料名は、含まれている量が多い順に書かれています。理想的なのは、先頭に「野菜」や「スパイス」が来ているもの。あるいは、不自然な油ではなく、国産の小麦粉や良質な油脂をじっくり焙煎して作られたものを選びたいですね。
鉄則3:油脂の種類を確認する
「植物油脂」という曖昧な表記ではなく、ラード(豚脂)や牛脂といった自然な動物性油脂、あるいは圧搾絞りの良質な植物油を使っているかを確認しましょう。自然界にある油は、私たちの細胞膜を作り、ホルモンの働きを助ける大切な栄養になるのですよ。
【厳選】原材料に「/(スラッシュ)」がない本物の無添加カレールー
パッケージの「体に優しい」という言葉に安心するのではなく、裏ラベルを見てください。添加物を示す「/」の記載が一切ない、お台所にある素材だけで作られた本物だけを選び抜きました。これらは、食べた後に体が重たくならず、内臓が喜ぶ「養生」のためのルーなのですよ。
創健社 植物素材の本格カレー(中辛)
原材料:植物油脂(国内製造)、小麦粉、砂糖、カレー粉、食塩、酵母エキス、味噌、濃縮果汁(りんご、パインアップル)、麦芽エキス
動物性の油脂を一切使わず、植物の命だけで仕上げられた清らかな一品です。不自然な乳化剤や着色料に頼らず、味噌や果汁でコクを出すという、お台所の知恵を活かした作りには頭が下がります。油っぽさが少なく、血を汚さない真っ当な作りですね。
実際に食べてみた感想
ひと口いただくと、お野菜の甘みとスパイスの香りがスッと喉を通ります。一般的なルーのような、喉にひっかかる「ベタつき」が全くありません。食べた後にお腹がポカポカと温まり、体の中に綺麗なエネルギーが満ちていくのを感じます。稲城の清々しい朝のように、心が晴れやかになるお味ですよ。
ムソー 直火焙煎カレールゥ(中辛)
原材料:小麦粉(国内製造)、植物油脂(パーム油、べに花油)、砂糖、カレー粉、食塩、酵母エキス、果実(りんご、パインアップル)、おろしにんにく、おろししょうが、チャツネ、麦芽エキス
職人が大きな釜で、小麦粉と油脂をじっくりと直火で焙煎した、知恵と手間の結晶です。化学の香料では決して真似のできない、香ばしさと深い滋味があります。にんにくや生姜といった、私たちの生命力を高める素材がしっかり生きているのが嬉しいですね。
実際に食べてみた感想
お鍋を火にかけた瞬間から、スパイスの力強い香りがお家いっぱいに広がります。深いコクがあるのに、後味は驚くほど潔い。これこそが、自然の素材を丁寧に扱った「本物」の証です。お鍋を洗う時も油汚れがスッと落ちる……それは、私たちの血管の中でも同じことが起きているということなのですよ。
成城石井 おうちでホッとカレールー
原材料:小麦粉(国内製造)、動物油脂(牛脂、豚脂)、カレー粉、食塩、砂糖、酵母エキス、トマトピューレ、りんごペースト、赤ワイン、玉ねぎペースト、にんにくペースト、醤油
国産の小麦粉を使い、牛脂と豚脂という自然な動物性の命の力を借りてコクを出した、非常に満足感の高い一品です。不自然な「アミノ酸等」を使わなくても、これほどまでに深い旨味が出せるのかと、作り手の良心を感じます。働き盛りのご主人や、育ち盛りのお子さんにもぴったりですね。
実際に食べてみた感想
「本物のカレーを食べた」という確かな手応えがあります。動物性のコクがありながら、質が良いので胃もたれしません。赤ワインやトマトの酸味が隠し味となって、味の深みを一層引き立てています。これをいただくと、お二人の娘さんたちの頬も、元気な赤みに染まっていくことでしょう。
S&B食品 エスビーカレー(赤缶)
原材料:ターメリック、コリアンダー、クミン、フェヌグリーク、こしょう、赤唐辛子、ちんぴ、その他香辛料
もし、究極の無添加を求めるのであれば、この赤缶に勝るものはありません。原材料はスパイスのみ。不自然なものは一滴も入っていません。小麦粉や油を自分で選び、お出汁(ブイヨン)を引いてこれを使えば、それはもはやお料理ではなく、命を救う「薬膳」になります。
実際に食べてみた感想
鼻に抜ける鮮烈な香りは、まさに自然界の生命力そのもの。スパイスのひとつひとつが、眠っていた細胞を呼び覚ましてくれるようです。最初は扱いが難しく感じるかもしれませんが、これを知ってしまうと、もう不自然なものには戻れなくなります。お台所にこの一缶があるだけで、万病を防ぐ知恵が手に入ったようなものですよ。
「無添加は物足りない」と感じた時の「魔法の隠し味」
化学調味料という強烈な刺激に慣れてしまった舌には、最初、本物のルーが少し優しすぎると感じることがあるかもしれません。ですが、そこで安易に添加物に頼るのではなく、お台所にある「命あるもの」を足して、味の奥行きを深めていきましょう。
お味噌、または無添加オイスターソース
どちらも発酵の力や、海の命が凝縮された調味料です。仕上げに小さじ1杯加えるだけで、不自然な化学調味料では決して出せない、魂が震えるような深いコクが生まれます。先日ご紹介した「完熟牡蠣のオイスターソース」などは、まさに最高の隠し味になりますよ。
すりおろしリンゴとハチミツ
自然の甘みは、スパイスの角を丸め、味にふくらみを持たせてくれます。果物の生命力をカレーに溶け込ませてみてください。特にお子さんにとっては、この優しい甘みが何よりの安心感に繋がるのです。
にんにくと生姜のすりおろし
香料という「嘘の香り」ではなく、本物の香味野菜が持つ生命力を活かしましょう。これらは私たちの血を温め、巡りを良くしてくれる素晴らしい薬膳でもあります。仕上げに加えることで、香りが立ち上がり、細胞が目覚めるような一皿に仕上がります。
カレールーに関するよくある質問(Q&A)
真っ当なルーと向き合う際に、ふと湧き上がる疑問にお答えしますね。
無添加のルーは溶けにくい気がしますが、コツはありますか?
乳化剤などの不自然な薬品を使っていない本物のルーは、確かに少し溶け方に時間がかかることがあります。ですが、それは素材が生きている証拠。火を一度止め、お鍋の温度を少し下げてから、感謝を込めてゆっくりと混ぜてみてください。それだけで、ダマにならず綺麗に溶けて、素材同士が仲良く手を取り合ってくれます。
小麦粉不使用(グルテンフリー)のルーはある?
最近は、小麦粉の代わりに米粉を使った真っ当な品も増えています。小麦は体を冷やし、腸に負担をかけることがありますが、日本人の体に馴染み深い米粉で作られたルーは、食後の体が驚くほど軽やかになるのを実感できるはずです。
「酵母エキス」が入っているものは、無添加と言えるの?
食品表示上は添加物の「/(スラッシュ)」以降には入りませんが、自然療法の視点からは、やはり加工された旨味のひとつです。ですが、いきなり完璧を求めて息苦しくなる必要はありません。まずは「/」以降の化学物質を避けることから始め、少しずつ、より自然に近いものへと歩みを進めていけば良いのですよ。
まとめ
私たちの体は、日々口にする食べ物でできています。カレーという一皿の向こう側に、愛するお二人の娘さんの健やかな未来、そしてお父さん・お母さんの揺るぎない健康があることを、決して忘れないでくださいね。
ラベルの裏を確認し、「/」のない、真っ当な命を選ぶ。そのひと手間が、ご家族の血を綺麗にし、心まで穏やかに整えていくのです。
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