安全なシャンプーの選び方と厳選3品

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本記事は以下の記事に書いてあることを前提に、使ってもよいシャンプーを厳選してお伝えします。

市販のシャンプーの経皮毒の恐怖と、髪が蘇る「湯シャン」の奇跡

「湯シャンが良いのは分かったけれど、どうしても整髪料を使うから」「泡立たないと洗った気がしない」。

そう思う気持ちも分かります。長年染み付いた習慣を変えるのは容易ではありません。
ならばせめて、毎日頭に振りかけているその液体の「中身」を凝視する目を持ってください。

テレビCMで流れる「植物性」「ボタニカル」「アミノ酸配合」といった耳障りの良い言葉に騙されてはいけません。メーカーは売るために必死です。

たとえ植物エキスが1滴でも入っていれば「ボタニカル」と名乗れますが、そのベース(主成分)が石油から作られた強力な合成界面活性剤であれば、それは「植物の皮を被った石油製品」に過ぎません。

ボトルの裏を見てください。「ラウリル硫酸」「ラウレス硫酸」「スルホン酸」といったカタカナが並んでいませんか? これらは台所洗剤と同じ、タンパク質を変性させる劇薬です。

また、「ベン甲酸(防腐剤)」や「赤色〇号(着色料)」、「香料」も同様です。これらが入っているものを棚に戻す勇気を持つことが、家族の命を守る第一歩です。

選ぶ基準はたった一つ。「口に入れられないもの」を皮膚に塗ってはいけない

では、何を基準に選べば良いのでしょうか。答えは極めてシンプルです。

「食べられないものは、肌にも塗らない」。これに尽きます。

皮膚は「排泄器官」であり、本来ものを吸収する場所ではありませんが、先述の通り頭皮はザルのように化学物質を吸い込みます。ですから、間違って口に入っても死なないレベルの安全性が必要です。

選ぶべきは、「石けん(カリ石ケン素地)」をベースにしたものです。石けんは、人間が数千年前から使ってきた、天然の油脂とアルカリだけで作られた洗浄剤です。川に流せば微生物のエサになり、一日で分解されて自然に還ります。

自然に還るものは、体に入っても害が少ないのです。泡立ちや指通りなどの「使用感」よりも、体が拒絶しない「安全性」を最優先すること。

市販のシャンプーをどうしても使うならこの3つ

市販のドラッグストアに並ぶ9割は毒ですが、探せば良心を持って作られた「本物」も存在します。湯シャンへの架け橋として、あるいはどうしても洗剤が必要な日のために、自信を持っておすすめできる3品を紹介します。

1. シャボン玉石けん「無添加せっけんシャンプー」

【成分:水、カリ石ケン素地】

これ以上ないほど潔い、正真正銘の「石けん」です。香料も、着色料も、酸化防止剤も一切入っていません。昔ながらの釜炊き製法で作られており、天然の保湿成分が含まれているため、ただの石けん水よりも優しく洗えます。

最初は髪がキシキシするかもしれませんが、それは髪が裸の状態に戻った証拠です。専用のクエン酸リンスとセットで使いなさい。

2. 太陽油脂「パックスオリー シャンプー」

【成分:水、カリ石ケン素地、グリセリン、オリーブ油…】

「石けんシャンプーはゴワゴワして無理」と挫折した人には、これをおすすめします。洗浄成分は石けんですが、オリーブオイルをふんだんに使っているため、しっとりとした洗い上がりになります。

マンダリンオレンジなどの天然精油がほのかに香り、合成香料の毒ガスに慣れた鼻を癒やしてくれます。石けん初心者への入り口として最適です。

3. ドクターブロナー「マジックソープ」

【成分:水、ヤシ油、パーム油、オリーブ油、麻油…】

アメリカで有機栽培されたオーガニックオイルを原料にした、全身洗える液体石けんです。これは洗浄力が強めですが、成分は全て天然由来で、驚くほど泡立ちが良いのが特徴です。

薄めて使うこともでき、頭だけでなく、顔も体もこれ一本で洗えます。風呂場から無駄なボトルを減らし、シンプルに生きるための道具として優れています。

シャンプーは「毎日使うもの」ではありません

これらの安全なシャンプーを手に入れたとしても、決して忘れてはならないことがあります。それは「毎日洗う必要はない」ということです。

どんなに安全な石けんであっても、皮脂を取り除く「洗浄剤」であることに変わりはありません。使いすぎれば、やはり頭皮の常在菌を痛め、乾燥を招きます。

今日は湯シャンだけ、明日は少しベタつくから石けんを使う、というように、自分の頭皮の状態と相談しながら使う頻度を減らしていくこと。それが、本当の健康な髪を取り戻すための正しい道筋です。道具に使われるのではなく、道具を賢く使いこなす知恵を持ってください。

Q&A

夏と冬で髪を洗う頻度を調整するのはどうですか?

夏でもシャンプーの回数を増やさない

「夏は汗をかくから、しっかりシャンプーで洗いたい」と思うかもしれませんが、実は大きな間違い。

汗の成分の99%は水です。つまり、わざわざ強力な洗剤を使わなくても、お湯で流すだけできれいに落ちるのです。

むしろ、夏場に最も警戒すべきは、汗ではなく「紫外線」です。頭皮にとって、皮脂は強烈な日差しから細胞を守るための「天然の日傘」であり、最高の保護クリームです。汗をかいたからといってシャンプーで皮脂を根こそぎ洗い流してしまうと、無防備になった頭皮は紫外線で焼けただれ、秋になってからの抜け毛や白髪の原因となります。

夏こそ、シャンプーの回数を増やしてはいけません。「湯シャン」の回数を増やすのは構いませんが、石けんを使うのは、汗ではなく「脂汚れ」が気になった時だけ。週に1〜2回で十分です。汗は水で流し、油(皮脂)は残す。この区別をつけることが、夏の頭皮を守る鉄則です。

冬は寒さで閉じた毛穴を無理に洗わず、回数を減らして「油分」を温存

一方、冬はどうでしょうか。空気は乾燥し、寒さで毛穴はキュッと閉じています。体は体温を逃さないように、そして皮膚の水分を蒸発させないように、貴重な「油分」で膜を作って身を守ろうとしています。

それなのに、夏と同じ感覚で毎日お湯を浴び、洗剤で洗うというのは、自分から鎧(よろい)を脱ぎ捨てて、寒空の下に裸で立つようなものです。冬場の頭皮の乾燥、フケ、痒みは、そのほとんどが「洗いすぎ」による油分不足です。

冬は、洗う頻度を極端に減らすこと。驚かれるかもしれませんが湯シャンであっても、毎日する必要はありません。2〜3日に1回、あるいは汚れを感じなければそれ以上空けても良いのです。

お風呂に入っても、髪を濡らさず体だけ温める日を作る。そうして自分の油分を温存することが、静電気を防ぎ、艶やかな髪を保つための冬の知恵です。

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