揚げ物にオリーブオイルは厳禁?ココナッツオイルや「ギー」が揚げ油でも耐える理由

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「油」は、細胞の門番である細胞膜を作る大切な材料です。
しかし、熱に弱い油を無理に加熱すれば、それは一瞬で細胞を錆びさせる「過酸化脂質」という毒に変わります。

台所での火の使い方は、あなたの血液の質を左右する「命の作法」そのものです。

どの油が何度までの熱に耐え、どの油があなたの命を養うのか。
具体的な数値と自然の理から、その真実を明らかにしていきましょう。

油の種類別「耐熱温度(発煙点)」と酸化安定性の比較

油が熱によって壊れ、有害な煙を出し始める温度を「発煙点」と呼びます。
この温度を知ることは、血液を濁らせないための第一歩です。

油の種類別発煙点と最適な調理温度帯(生食から高温揚げ物まで)を示した比較インジケーター図解

油の種類 発煙点(目安) 酸化安定性 最適な調理法
ココナッツオイル 約175℃〜230℃ 極めて高い 揚げ物・炒め物(最強)
こめ油(圧搾) 約230℃〜250℃ 高い 高温の揚げ物・炒め物
菜種油(圧搾) 約200℃〜230℃ 高い 炒め物・揚げ物
ごま油(圧搾) 約175℃〜210℃ 普通〜高い 炒め物・仕上げ
オリーブオイル 約160℃〜190℃ 普通〜高い 中温の炒め物・生食
バター 約120℃〜150℃ 低い(焦げやすい) 低温調理・風味付け
ギー(GHEE) 約250℃ 極めて高い あらゆる加熱調理(最強)

ココナッツオイルが揚げ物に最適な理由

飽和脂肪酸の強固な分子構造と、不飽和脂肪酸の熱や酸素に弱い分子構造(二重結合の隙間)を比較した図解。酸化に対する強さの違いを示している

 

ココナッツオイルの最大の特徴は、その成分の90%以上が「飽和脂肪酸」であることです。
飽和脂肪酸は分子の結びつきが非常に強固で、二重結合(酸化の入り口)を持たないため、空気や熱にさらされても構造がほとんど壊れません。

過酷な「揚げ物」という調理において、これほど酸化の毒(過酸化脂質)を生みにくい油は他にありません。
さらに、ココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸は、体内で素早くエネルギーに変わり、内臓の代謝を助け、肥満を防ぐ力さえ持っています。

「強い火には、強い魂を持った油を合わせること」。
未精製のバージンオイルであれば約177℃、精製された無臭タイプであれば230℃近くまでの熱に耐えることができます。

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オリーブオイルを「中温」に留めるべき訳

出来上がった料理に、鮮やかな緑色のエキストラバージンオリーブオイルを仕上げに回しかけている様子。背景のフライパンからは煙が出ておらず、適切な中温調理であったことがわかる

オリーブオイルの主成分であるオレイン酸は、一価不飽和脂肪酸に分類され、植物油の中では比較的熱に強い性質を持っています。
しかし、エキストラバージンオリーブオイルが「命の薬」と言われる理由は、そこに含まれる微量のビタミン、ポリフェノール、クロロフィルといった繊細な栄養素にあります。

これらの成分は190℃を超える高温にさらされると、その生命力を失い、かえって血液を汚す火種に変わりかねません。
炒め物に使用する際は、煙が出る一歩手前の「中温(160℃〜180℃)」に留めること。
パスタの仕上げやサラダなど、火を止めてから「命を添える」ように使うのが、オリーブの力を最も引き出す賢い養生の作法です。

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焦げの毒を避け、純粋な脂を活かすバターと「ギー」の使い分け

バターには飽和脂肪酸が含まれており、脂質そのものは酸化に強いのですが、乳固形分(タンパク質や糖分)と水分を含んでいます。
この乳固形分が120℃〜150℃という低い温度で焦げ始め、茶色いカス(酸化物)へと変わります。
不自然に焦げた油は、血液を酸性に傾け、細胞を窒息させる原因となります。

左側のフライパンは加熱により焦げて茶色くなったバター、右側のフライパンは高温でも透明な黄金色を保っているギー(GHEE)の比較写真

「動物性の滋養を高温でも活かしたい」と願うなら、不純物を完全に取り除いた「ギー(GHEE)」を台所に迎えることです。
ギーは水分もタンパク質も含まない純粋な脂質であるため、発煙点は250℃という驚異的な高さを誇ります。
バターの豊かな風味を持ちながら、揚げ物や強火の炒め物にも耐えうる、まさに「黄金の浄化オイル」と言えるでしょう。

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日本人の体を守る伝統油。こめ油・菜種油・ごま油の真価

【国産・圧搾油の熱への底力】

  • こめ油(発煙点250℃):米の抗酸化成分が油酔いを防ぐ。天ぷらやフライが驚くほど軽く仕上がる。
  • 菜種油(発煙点230℃):オレイン酸が豊富。国産の圧搾一番搾りは、加熱してもコシが強く、血液を汚さない。
  • ごま油(発煙点210℃):セサミンの強力な抗酸化力が、体内の酸化ストレスを和らげる。炒め物や風味付けに最適。

本物の「加熱用油」の選び方。選別基準をすべて満たした厳選3選

【命を養うための選別基準】

  • 「圧搾一番搾り」と明記されていること
  • 精製工程で化学薬品を使用していないこと
  • 原料の産地と鮮度が明確であること
  • 光を遮る容器に入っていること

 

1.三和油脂まいにちのこめ油(圧搾一番しぼり)

国内で唯一、大規模な圧搾法を貫く三和油脂。化学溶剤を一切使わず、玄米の恵みを凝縮した逸品です。
揚げ物、炒め物の新常識として、どんな家庭の台所にも置いておきたい一本です。

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2.米澤製油国産なたね油(圧搾一番しぼり)

非遺伝子組み換えの国産菜種を、薬品を一切使わず物理的に絞った逸品。
伝統の湯洗い洗浄で仕上げた、命に優しい油は、どんな加熱料理も力強く支えてくれます。

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3.九鬼太白純正胡麻油(圧搾法)

ごまを煎らずに生のまま絞った、清らかな油です。
ごま本来の抗酸化力はそのままに、香りが控えめなため、和洋中あらゆる加熱調理のベースとして活躍します。

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読者さんからのQ&A

Q.油の種類を混ぜて揚げ物をしても大丈夫でしょうか?

A.おすすめしません。油によって壊れる温度(発煙点)がバラバラだからです。

例えば、熱に強いココナッツオイルに弱いサラダ油を混ぜれば、弱い油が先に酸化し、強い油まで道連れに汚してしまいます。自然の理に従い、その日の温度に最適な「一種類の本物」を信じて使うことです。

Q.一度使った油は、何回まで使い回して良いですか?

A.基本的には2〜3回。色が濃くなり、粘りが出たら迷わず手放すことです。

本物の圧搾油であっても、加熱と空気にさらされれば「老い」が始まります。
左から新品の透明な油、数回使用して色が濃くなった油、廃棄すべき茶褐色で濁った油の劣化度合い比較写真

揚げカスの焦げから酸化が進むため、熱いうちに必ずカスを取り除き、一週間以内に使い切ること。古い油にしがみつくことは、病を招き寄せることと同じです。

今日からやってみる揚げ物油の養生リスト

  • 揚げ物には、酸化に最も強い「ココナッツオイル」か「圧搾こめ油」を選ぶこと。
  • 中温の炒め物には「オリーブオイル」や「菜種油(圧搾)」を使い分けること。
  • バターの風味を高温で活かしたいなら、不純物を除いた「ギー」を活用すること。
  • 油を加熱する際は、煙が出る一歩手前で食材を入れ、油の悲鳴を聞かないこと。
  • 食後に胃もたれを感じたら、大根おろしや梅干しで油の毒を中和すること。

油選びは、家計の節約ではなく、将来の自分への「命の投資」です。

不自然な化学の力に頼らず、熱という「火の洗礼」に耐えうる強い命を持った油を選ぶこと。
その賢い選択が、澄み渡るような血液と、揺るぎない自然治癒力を呼び覚ましてくれます。

命を慈しむ台所の作法を、今日から一つずつ積み重ねていきましょう。

本記事について、疑問や質問があればぜひコメントでお知らせください。わたくしが可能な限り皆様の不安や悩みにお答えいたします。

自然堂の守り人と申します。
古来より培ってきた自然療法によって、現代社会の不器用さ、矛盾を紐解き、本来あるべき自分を取り戻すための知恵をお伝えしております。

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