テレビ通販やスーパーで見かける、手軽で美味しい「ねこぶだし」。
一匙で味が決まる便利さの裏側で、「本当にこれを使っていて大丈夫かしら」と不安を感じる方が増えています。
その直感は正しいものです。
不自然に濃縮された旨味や、腐敗を防ぐための添加物が、知らず知らずのうちに血液を汚し、私たちの内なる生命力を削っているかもしれません。
数字上の栄養ではなく、細胞が喜ぶ「命の質」を見極めること。
今日は、ねこぶだしという魔法の液体の正体を、自然療法の知恵をもって明らかにしていきましょう。
なぜ「ねこぶだしは体に悪い」と囁かれるのか
魔法の一滴が味覚を壊す。化学調味料(アミノ酸等)というまやかしの旨味
ねこぶだしのラベルを裏返してみてください。「アミノ酸等」という文字がありませんか?
これはサトウキビなどを原料に化学合成された旨味成分です。
本来、出汁とは時間をかけて素材から命を抽出するもの。
しかし、化学調味料は脳に直接「美味しい」と錯覚させ、繊細な自然の味を感じ取る味覚を麻痺させてしまいます。
まやかしの旨味に慣れた舌は、本物の食べ物の滋味を物足りなく感じ、結果としてより濃い、不自然な味を求める依存の入り口となるのです。
精製塩の過剰摂取。その一匙にどれだけの「不自然な塩分」が含まれているか
ねこぶだしが高い塩分濃度を持っていることも見逃せません。
そこで使われている塩が、海のミネラルを剥ぎ取った「精製塩」であれば、それは体を温めるどころか、血管を収縮させ、内臓を冷やす原因となります。
【天然塩の真実】減塩が病を作る?血圧を上げず命を養う「本物の塩」完全ガイド
ヨウ素の過剰摂取が招く甲状腺への影響
| 項目 | 一般的な液体ねこぶだし | 本物の根昆布(水出汁) |
|---|---|---|
| 主原料 | 根昆布エキス、化学調味料 | 乾燥根昆布、水 |
| 塩分 | 精製塩が高い(保存のため) | 素材由来の微量な塩分のみ |
| 添加物 | 酒精、増粘多糖類、アミノ酸等 | なし(無添加) |
| 酵素の力 | 加熱殺菌により失活 | 生きた酵素が宿る |
濃縮された海のエキスが毒になる時。ヨウ素過剰が細胞に与える負担
昆布はヨウ素(ヨード)を豊富に含み、本来は新陳代謝を助ける素晴らしい食材です。
しかし、液体出汁として「濃縮」されたものを毎日、大量に摂ることは話が別です。
ヨウ素の過剰摂取は、甲状腺の働きを乱し、倦怠感やむくみを招くリスクがあります。
自然の形からかけ離れた「濃縮エキス」という不自然な摂り方が、体の調和を崩す毒となることを知ること。
加熱殺菌された液体出汁に「命」は宿っているか
腐敗を防ぐ酒精(アルコール)が、内臓を冷やし代謝を落とす
常温保存ができる液体出汁の多くには「酒精」が含まれています。
これは発酵を止めるためのアルコールですが、東洋医学ではアルコールは体を極端に冷やす「陰性」の性質が強いものです。
毎日の味噌汁に、この冷やす力が加わっているとしたら本末転倒です。
内臓が冷えれば代謝は落ち、病を跳ね返す力も弱まってしまいます。
隠れた糖分が血液を汚す。不自然な甘みが招く現代の「砂糖病」
コクを出すために「砂糖」や「果糖ぶどう糖液糖」が加えられている製品もあります。
不自然な甘みは血液をドロドロにし、白血球の力を弱め、炎症を起こしやすい体質を作ります。
出汁に甘みを求めるのではなく、素材が持つ深い滋味を味わうことが、血を清らかに保つ秘訣です。
子供と高齢者に液体出汁を勧めない理由
- 子供の未発達な味覚を、化学調味料の刺激で壊さないこと。
- 腎臓や血圧が気になる高齢者には、精製塩と添加物のダブルパンチを避けること。
- 「便利だから」という理由で、家族の将来の健康を売ってはいけない。
命を養う「生きた出汁」への立ち返り
昆布を水に浸すだけの贅沢。微生物と酵素が生きている「水出汁」のすすめ
一番の解決策は、夜に乾燥した根昆布を水に放り込み、一晩置くだけの「水出汁」です。
加熱せず、ゆっくりと引き出された出汁には、昆布の生命力、すなわち酵素が生きています。
液体出汁を100回使うよりも、本物の昆布で引いた一椀の味噌汁の方が、どれほど家族の細胞を潤すか。手間を惜しまず、自然の理(ことわり)に従う喜びを知ることです。
本物の「根昆布・出汁」厳選リスト
わたくしが信頼する、混ぜ物のない本物です。まずはここから台所を浄化すること。
①【北海道産】一切の味付けなし。肉厚の天然根昆布
②【無添加】どうしても時間がない時だけ使う「粉末」の本物
- 台所にある「ねこぶだし」のラベルを見て、「アミノ酸等」「酒精」の文字を確認する。
- 不自然な調味料に頼るのをやめ、乾燥した「本物の昆布」を買いに行くこと。
- 寝る前にボトルに水と昆布を入れ、翌朝の「生きた出汁」を楽しむ習慣を始める。
- 一週間、化学調味料を断ち、自分の舌が「自然の甘み」を思い出すのを待つ。
- 「安さ」と「便利さ」ではなく、「命を養うか」を基準に買い物をする眼を養う。
台所が変われば、家族の運命が変わります。
一歩ずつ、本物の暮らしを育てていくことにしましょう。


























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