スーパーの青果売り場を探しても、あるのは防カビ剤たっぷりの外国産ばかり。
たまに見かける国産レモンは驚くほど高い上に、すぐに萎びてしまう。
「なぜ、体に悪いとわかっている防カビ剤まみれのレモンしか置いていないのか」
「一体どこに行けば、安心して皮ごと食べられるレモンが手に入るのか」
しかし、近所の店に国産がないからといって嘆くことはありません。それは、自然のリズムと流通の都合が合っていないだけのこと。
本当に家族の命を守る「皮ごと食べられるレモン」を手に入れるには、買う場所を変える前に、まず「選び方の眼」を変えることです。
旬を無視して年中あるレモンを求めてはいけない
夏に国産がないのは自然の摂理。ハウス栽培の燃料を使ってまで欲しいか
スーパーというのは、一年中同じものが同じ場所に並んでいることを「良し」とする場所です。
しかし、自然界を見てみると、レモンが黄色く色づくのは冬から春にかけてです。
夏に国産レモンがないのは当たり前なのです。
それを「夏にもレモンサワーが飲みたい」という人間の欲求に合わせて、重油を焚いてハウスを温め、無理やり作ったレモンをありがたがってはいけません。
不自然な時期に作られたものには、不自然なエネルギーが宿ります。
旬でない時期に無理して探すくらいなら、その時期にある別の酸味(梅酢や夏ミカンなど)で代用すること。
それが体を自然のリズムに調和させるということです。
レモンがない時期は、体が「酸」を欲していない時期である
農作物には必ず「端境期(はざかいき)」といって、収穫が終わって次の収穫が始まるまでの「空白の期間」があります。
国産レモンの場合、夏から初秋にかけてがそれにあたります。
この時期にスーパーから国産が消えるのは、怠慢ではなく、日本の四季が正しい証拠。
もし、この時期にどうしてもレモンが必要なら、冬の間に買って「塩レモン」や「酵素ジュース」にして保存しておいたものを使うこと。
塩レモンの作り方や効能などは以下の記事でご紹介しております。
昔の人はそうやって、ない時期を乗り越える知恵を持っていました。
「ない」と騒ぐのではなく、ある時に蓄えておく。
その暮らしのサイクルを取り戻すことです。
「国産=無農薬」ではない。日本は世界有数の農薬大国である
「JA出荷」の綺麗なレモンには基準通りの農薬が使われている
「国産」と書いてあれば安心だと思って、手放しで喜んでいませんか。
それは大きな間違いです。
日本は世界でもトップクラスの農薬使用国です。
道の駅やスーパーに並ぶ「JA(農協)」経由のレモンは、見た目を綺麗に揃えるために、決められた回数の農薬散布が義務付けられていることがほとんどです。
黒点病やカイガラムシを防ぐために、何度も消毒されたレモン。
確かに外国産のような防カビ剤(ポストハーベスト)は使われていないかもしれませんが、皮ごと食べるなら、やはり不安が残ります。
「国産」という言葉に安心するのではなく、その奥にある栽培履歴を見ることです。
買うべきは「特別栽培」か「自然農法」。ラベルの裏側にある農家の苦労を読む眼力
本当に探すべきは、「国産」の文字の横に「特別栽培(農薬・化学肥料5割以下)」や「有機JAS」、「自然農法」と書かれたものです。
これらは、手間がかかる割に見た目が悪くなりやすいため、一般のスーパーにはなかなか並びません。
しかし、自然食品店や、こだわりのある八百屋、そして農家直送の通販には必ずあります。
そのラベルの裏には、薬に頼らず、手で虫を取り、草を刈って土を育てた百姓の汗と涙が染み込んでいます。
その苦労を読み取り、対価を払うこと。
それが、自分の体を守り、日本の大地を守ることにつながります。
買うなら「直売所」か「農家直送」
店頭に並ぶまでに数日。箱の中で眠る間に失われる酵素とエネルギー
スーパーに並ぶレモンは、農家から集荷され、市場へ行き、仲卸を通り、センターへ運ばれ、ようやく店頭に並びます。
この間に数日から一週間。
レモンは呼吸し、自らの命(酵素と水分)を削って生き延びています。
店頭で手にした時には、もう疲れ切っているのです。
一方、農家直送や直売所で買うレモンは、朝もいで、その日のうちに発送されます。
翌日にはあなたの手元に届く。
この「時間の差」こそが、薬効の差です。
顔の見える通販を選びなさい。箱を開けた瞬間の「枝の香り」が本物の証
近くに信頼できる直売所がないなら、今はインターネットという便利な道具があります。
「ポケットマルシェ」や「食べチョク」、あるいは個人の農家さんのホームページから直接買うこと。
送料がかかると敬遠する人がいますが、中間のマージンがない分、レモンそのものの価格は適正であり、何より鮮度が違います。
箱を開けた瞬間、ふわっと広がる青い枝の香りと、生命力に満ちた強い酸味。
これはスーパーのレモンでは絶対に味わえません。
送料は「鮮度」と「安心」を買うための必要経費だと割り切ることです。
「訳あり・規格外」の黒点こそが自然と戦った安全の証
見た目のための選別にコストを払うな。中身の生命力は「不揃い」に宿る
贈答用として桐箱に入ったような、傷ひとつないレモン。
あれは人間が勝手に決めた「規格」に合わせて選別されたエリートです。
しかし、栄養価が高いのは、むしろ選別で弾かれた「規格外」や「訳あり品」の方です。
大きさもバラバラ、形もゴツゴツしている。
けれど、それは個性の違いであり、命の強さです。
綺麗なものだけを選り分ける選別作業には、膨大な人件費がかかっています。
あなたはレモンの「見た目」にお金を払いたいのですか、それとも「中身」にお金を払いたいのですか。
傷ありレモンを愛せますか。自然の厳しさを乗り越えた皮こそが最高の薬
無農薬であればあるほど、レモンの皮には黒い点(黒点病)や、風で枝に擦れた傷がつきます。
これを「汚い」と嫌うのは、自然を知らない証拠です。
その傷は、農薬という過保護なバリアに頼らず、自らの免疫力で病気や虫を跳ね返した勲章です。
傷を治すために植物が作り出した成分(サルベストロールなど)には、強い抗酸化作用があると言われています。
傷のある皮こそが、最高の薬になるのです。
訳あり品を箱で買い、傷んだところは削り取って、丸ごと愛して使い切ること。
それが本当の経済観念です。
産地ブランドに頼るな
「瀬戸田レモン」という名前だけで選んでいないか。観光地化された農業の落とし穴
「広島レモン」「瀬戸田レモン」といえば有名ですが、有名な産地だからといって、すべての農家が高い志を持っているわけではありません。
ブランドにあぐらをかき、観光客向けに農薬を使って見た目重視で作っている場合もあります。
産地名という「場所」で選ぶのは、もう卒業することです。
小さな農園の「お試しセット」から始めよ。作り手の波動が家族の体を作る
大切なのは「誰が」作ったかです。
ホームページやSNSで、その農家さんがどんな想いで土に向かっているかを見ること。
雑草を敵とせず、虫を殺さず、自然循環を大切にしているか。
言葉の端々に、自然への畏敬の念があるか。
直感で「この人の作ったものを食べたい」と思ったら、まずは少量のお試しセットを取り寄せてみること。
作り手の波動は、必ず作物に入ります。
そしてそれを食べた家族の体と心を作ります。
顔の見える関係を築くことこそが、食卓の安全を守る最後の砦なのです。
【読者さんからのQ&A】
本文では触れきれなかった、具体的な購入後の疑問や、賢い消費者の在り方について、自然療法の視点からさらにお答えします。
Q. 通販で「ノーワックス」と書いてあるのに、届いたレモンがベタベタしています。騙されたのでしょうか?
A. それはレモン自身の生命力です。疑う前に学ぶ。
レモンやリンゴは、完熟すると水分の蒸発を防ぐために、自ら「油分(オレアノール酸など)」を分泌して表面を覆います。
これを「油あがり」と呼びます。
ワックスを塗ったような艶とベタつきがありますが、これこそが完熟し、生きている証拠です。
人工的なワックスは洗剤を使わないと落ちないような不自然な光沢がありますが、自然の油分はお湯で洗えばキュキュッとなります。
知識がないと、本物を偽物と勘違いして、生産者に失礼なクレームを入れることになります。
自然の生理現象を知ることです。
Q. 一人暮らしなので、箱買いしても使いきれません。冷凍のカットレモンを買うのはどうですか?
A. 妥協としては「あり」ですが、やはり「生」のエネルギーには劣ります。
最近はコンビニでも国産の冷凍カットレモンが売られています。
防カビ剤まみれの外国産を買うよりはずっと良いですが、一度冷凍された細胞は、解凍すると壊れやすく、酵素の活性も失われています。
あくまで「風味付け」と割り切ること。
もし使いきれないなら、生のレモンを買って、自分で「塩レモン」や「蜂蜜漬け」に加工することをお勧めします。
それは料理ではなく「保存食作り」という、心を整える時間になります。
忙しいからと完成品を買うのではなく、自分の手を動かす豊かさを取り戻すことです。
Q. 自然食品店のレモンは1個200円もして高いです。毎日続けるには経済的に苦しいのですが。
A. 病気になってからの医療費と、どちらが高いか天秤にかけることです。
1個200円のレモンを高いと感じるその金銭感覚は、どこから来ていますか。
100円ショップや激安スーパーの価格に慣らされていませんか。
その200円には、農家さんが雑草と戦った時間、土作りにかけた数年間の労力が詰まっています。
そして、その安全なレモンは、あなたの血液を浄化し、免疫力を上げ、将来の病気を防いでくれます。
安い食材を食べて体を壊し、病院に何千円も払うのと、毎日200円の「食べる薬」を摂るのと、どちらが本当に経済的で賢い生き方か。
命への投資を惜しんではいけません。
Q. ふるさと納税の返礼品でレモンをもらうのはどうですか?
A. 良いきっかけですが、一度きりの関係で終わらせてはいけません。
ふるさと納税で無農薬レモンを探すのは、賢い利用法の一つです。
しかし、返礼品として一度もらって「美味しかった」で終わりにしては、単なる「お得な買い物」に過ぎません。
もし気に入ったなら、次はふるさと納税を通さずに、その農家さんから直接注文してあげること。
ふるさと納税は手数料が引かれますが、直接注文なら利益がすべて農家に入ります。
そうやって「買い支える」ことが、来年も再来年も、美味しいレモンが届く未来を作ることになるのです。
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