ゴム製のまな板は体に悪いから使わないほうがいいのか?

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プロの料理人がこぞって使うことから、家庭でも普及し始めた「ゴム製まな板」。
木のように腐らず、プラスチックのように硬くない。
その「刃当たりの良さ」と「衛生面」ばかりが強調されていますが、皆様はふと不安になることはありませんか。

「ゴムの臭いが食材に移らないか」「削れたゴミを食べてしまっているのではないか」と。

検索窓に「体に悪い」と打ち込むその指先は、本能的に不自然さを感じ取っている証拠です。
ここでは、便利なゴム製まな板の正体を解き明かし、本当に家族の命を守る台所の在り方について、自然療法の視点から厳しくも温かくお伝えしましょう。

天然ゴムか、それとも石油製品か

「合成ゴム」という名の石油化学製品が食卓に上る意味

「ゴム」と聞くと、ゴムの木から採れる自然の樹液を想像される方が多いことでしょう。

合成ゴムまな板と木のまな板の素材サイクル比較図解。左は石油から作られ土に還らない直線的な流れ、右は自然から生まれ土に還る循環的な流れを示すイラスト。

しかし、市販されている多くのゴム製まな板(特に安価なものや、プロ用とされるアサヒクッキンカットなどの一部)は、石油から作られた「合成ゴム(エラストマーなど)」が主成分です。

これは、タイヤやホースと同じく、化学工場で生まれた物質です。
もちろん食品衛生法に基づく規格基準はクリアしているでしょうが、法律が許しているからといって、私たちの体がそれを「食べ物」として受け入れるわけではありません。

自然界に存在しない化学物質の上で、毎日食べるものを刻む。
その行為が、長い年月をかけて体にどのような影響を及ぼすか、直感で感じ取ることです。

【合成ゴムまな板の代表格】

独特のゴム臭と熱湯消毒で溶け出す揮発性物質への懸念

ゴム製まな板のレビューを見ると「タイヤのような臭いがする」「熱湯をかけたら臭いが強くなった」という声があります。
これは、素材に含まれる揮発性の化学成分が気化しているサインです。

食材、特に脂分を含む肉や魚は、周囲の臭いを吸着しやすい性質を持っています。
微量とはいえ、化学的な臭いが料理に移るということは、その成分そのものを食べているのと同じことです。

熱に強いと言われても、物質である以上、高温になれば分子レベルでの変化や溶出は避けられません。
便利な道具が放つ「警告の臭い」を無視してはいけません。

「傷がつきにくい」は本当か

目に見えない「マイクロゴム」の混入と体内への蓄積

「傷がつきにくい」「復元力がある」というのがゴム製まな板の売り文句です。
しかし、どれほど丈夫でも、鋼(はがね)の包丁で叩けば、必ず目に見えない微細な傷がつきます。

まな板が減らないのではありません。

長期間使用された合成ゴムまな板の表面実撮。無数の細かい包丁傷と、削れて毛羽立ったような質感が確認できる接写写真。

削れたゴムの微粒子が、刻んだネギやキャベツに混ざり込み、味噌汁や炒め物となって体に入っているのです。
これを「マイクロプラスチック」ならぬ「マイクロゴム」と呼びましょう。

これらは消化吸収されず、異物として腸を傷つけたり、あるいは排泄されずに体内のどこかに留まったりする可能性もゼロではありません。
チリも積もれば山となる。
一生分の食事で、どれだけの「ゴム」を食べることになるのか、想像力を働かせることです。

合成ゴム素材に潜む懸念点

  • タイヤやホースと同じ石油化学製品であること。
  • 加熱や摩耗により化学成分が食材に移るリスク。
  • マイクロゴム粒子が体内に蓄積する可能性。

包丁の切れ味を守る代償として、私たちが飲み込んでいるもの

ゴム製まな板が好かれる理由は、包丁の刃を傷めない適度な弾力があるからです。
しかし、その弾力を出すためには、様々な添加剤が使われていることがあります。

硬い樹脂を柔らかくするための可塑剤や、成形しやすくするための薬剤。
包丁には優しくても、人間の内臓に優しいとは限りません。
道具を守るために、自分の体を犠牲にする必要はありません。

包丁が切れなくなったら研げば良いのです。
研ぐ手間を惜しんで、不自然な素材を選ぶのは本末転倒です。

強力な「抗菌加工」の真実

カビない便利さと引き換えに使われる「防カビ剤・抗菌剤」

ゴム製まな板の最大の魅力は「カビない」「黒ずまない」ことです。
木製ならすぐに黒くなるのに、なぜゴムはずっと綺麗なのでしょうか。

それは、素材自体が菌にとって栄養にならないだけでなく、強力な「抗菌剤(銀イオンや有機系薬剤)」が練り込まれているからです。

SIAAマークなどがついて安全だと言われますが、菌を殺す力がある物質が、私たちの腸内細菌などの「良い菌」に全く影響がないと言いきれるでしょうか。

自然界では、有機物は腐り、土に還るのが当たり前です。
腐らないということは、命の循環から外れた不自然な存在だということです。

過度な除菌が招く免疫力の低下と、台所のアレルギー

「菌=悪」と決めつけ、まな板まで薬漬けにしてしまっては、私たちの免疫力は育ちません。
少しのカビや雑菌を恐れるあまり、より強力な化学物質を台所に持ち込む。

これがアレルギーや原因不明の不調を招く一因とも言われています。

本当の清潔とは、薬で菌を殺すことではなく、水と太陽の力で洗い清めることです。
まな板がカビるのを恐めるよりも、カビさせないように丁寧に洗い、乾かす「手間」を愛すること。
その心が、家族の健康を守るのです。

それでもゴムを使うか、木に帰るか。命を養う道具選び

比較項目 合成ゴムまな板 木のまな板(いちょう等)
素材の正体 石油由来の化学製品 太陽と大地が育てた生命
削りカスの影響 マイクロゴム(体内蓄積の懸念) 食物繊維(無害・排出される)
抗菌の仕組み 薬剤の練り込み(不自然) 木自体の殺菌成分(フィトンチッド)
環境への影響 土に還らない(処分の先送り) 最後は土へ還る(循環)

おすすめのいちょう製木のまな板と棕櫚たわしがキッチンカウンターに並べられている実物写真。温かみのある光が当たっている。

昔ながらの「いちょう」や「ひのき」が持つ天然の殺菌力

ゴム製まな板の害を知ったなら、もう迷うことはありません。
日本の風土が育んだ「木」のまな板に戻ることです。
特に「いちょう(銀杏)」や「ひのき(檜)」は素晴らしい。

これらは適度な油分を含み、水切れが良く、木そのものが持つ「フィトンチッド」という成分に天然の抗菌・殺菌作用があります。
薬など使わなくても、木が自分で身を守る力を持っているのです。

そして、包丁の当たりが柔らかく、トントンという心地よい音が、料理をする人の心を癒やし、食材に良い波動を伝えます。

【一生モノの道具:いちょうのまな板】

削れても土に還る安心感。黒ずみは不潔ではなく「生きた証」

木のまな板は、使えば削れますし、手入れを怠れば黒ずみます。
けれど、削れた木屑が口に入っても、それは自然の食物繊維と同じです。
体に害をなすことはありません。

黒ずみが出たら、削り直せば新品同様に蘇ります。
それは、まな板が生きているからです。
使い捨てにするゴム製品とは違い、手をかければ一生、いえ、孫の代まで使える道具となるのです。

不自然な便利さを手放し、少しの手間と共に生きる。
それが、本当に「体に良い」暮らしへの第一歩です。

読者さんからのQ&A

Q. 「BPAフリー」と書かれたゴム製まな板なら、環境ホルモンの心配はありませんか?

A. 「フリー」という言葉に騙されてはいけません。代わりの化学物質が使われているだけです。

最近よく見かける「BPA(ビスフェノールA)フリー」という表示。これを見ると安全だと思いがちですが、それは大きな間違いです。

BPAが規制されたから、BPAを使っていないだけであり、代わりに「BPS」や「BPF」といった、よく似た構造の別の化学物質が使われていることがほとんどです。

これらはBPAと同様に、内分泌攪乱化学物質(環境ホルモン)としての疑いが持たれています。
モグラ叩きのように、一つの毒を消しても、また新しい毒が出てくるのが化学の世界。

未知の化学物質を安全だと信じるよりも、数千年前から人類が使い続けてきた「木」の安全性を信じることです。

Q. ゴム製まな板の汚れが気になり、塩素系漂白剤を使っていますが、問題ありますか?

A. まな板に毒を塗り込んでいるのと同じです。即刻やめることです。

ゴム製まな板の傷に入り込んだ汚れを落とすために、キッチンハイターなどの塩素系漂白剤に浸け置きする方がいますが、これは非常に危険です。

まな板の正しい手入れ方法の比較実撮。左は合成ゴムまな板を漂白剤に漬けているNG例、右は木のまな板を棕櫚たわしで洗っているOK例の写真

ゴムや樹脂といった素材は、実は微細な穴が開いており、薬品成分を吸着しやすい性質を持っています。

水で流したつもりでも、ゴムの繊維の奥には漂白成分が残留しています。
次にそこで野菜を切れば、野菜がその塩素を吸い取ります。
家族に食べさせているのは、消毒液まみれの料理です。
木のまな板なら、塩とたわしでゴシゴシ洗えば汚れは落ちますし、最後は熱湯をかければ消毒できます。

太陽に当てれば紫外線が殺菌してくれます。自然の力を借りれば、毒など使う必要はないのです。

Q. 木のまな板に変えたいですが、すぐにカビさせてしまう自信があります。

A. それは「洗い方」と「置き場所」が間違っているだけです。

「木は管理が難しい」というのは、現代人の思い込みであり、単なる怠慢です。
カビが生えるのは、洗剤で表面だけを撫でて、濡れたまま伏せて置いているからです。

木のまな板を使うなら、「棕櫚(しゅろ)のたわし」を用意すること。
無印良品や西尾商店のものなどたくさん売っています。

洗剤はいりません。流水の下で、木の目に沿ってゴシゴシと力強く洗うのです。
表面の汚れごと、一皮剥くつもりで洗えば、カビが生える隙もありません。

そして洗った後は、清潔な布で水気を拭き取り、風通しの良い場所に「立てて」置くこと。
これだけのことができないほど、忙しい毎日なのでしょうか。
道具の手入れは、心の乱れを整える禅のような時間です。
カビへの恐怖を捨て、道具を育てる覚悟を持つことです。

Q. 料理の味が変わると言いますが、まな板一つでそこまで変わるものでしょうか?

A. 「トントン」という音が、料理人の心と食材の命を鎮めるのです。

味というのは、舌だけで感じるものではありません。
ゴム製まな板で切ると、「グッ、グッ」あるいは「カン、カン」という、硬質で愛想のない音がします。
これは手首に衝撃を与えるだけでなく、切っている人の心を無意識に緊張させます。

一方、厚みのある木のまな板、特にいちょうの木などは、「トントン、トントン」と、柔らかく低い音が響きます。
このリズムは、母親の心音にも似て、料理をする人の呼吸を深くし、心を穏やかにします。

まな板の材質による包丁音の違いと心身への影響を示す図解。左はゴムまな板の硬質な音による緊張とストレス、右は木のまな板の柔らかな音によるリラックスと穏やかさを示すイラスト

作り手の心が穏やかであれば、その気(エネルギー)は料理に移り、食べた家族の心を優しく満たします。
単なる物質的な「味」以上のものが、そこにはあるのです。
音もまた、栄養の一部であることを知ってください。

Q. 廃タイヤをリサイクルしたまな板があると聞きましたが、エコで良いことではないですか?

A. ゴミを台所に持ち込んではいけません。エコの意味を履き違えています。

タイヤに使われるゴムには、耐久性を高めるためにカーボンブラックや硫黄、老化防止剤など、数え切れないほどの化学添加剤が含まれています。

リサイクル技術が進んだとはいえ、一度道路を走り、排気ガスや油まみれになった素材を、洗浄・加工したからといって、生の食材を乗せる台に戻すことには強い違和感を覚えます。

本当のエコとは、最後は土に還り、微生物の餌となって自然循環に戻る素材を使うことです。
土に還らないゴム製品を使い回すことは、処分の先送りに過ぎません。
台所は命を生産する場所です。
そこには、穢れのない清浄な素材だけを置くべきです。

今日からやってみる台所の浄化リスト

  • ゴム製まな板から発せられる「不自然な臭い」を自分の鼻で確認すること。
  • 一生モノの「いちょう」や「ひのき」のまな板を台所に迎えること。
  • 洗剤や漂白剤に頼らず、棕櫚のたわしと熱湯、太陽の力で清潔を保つこと。
  • 包丁が削れる音を楽しみ、料理する心を穏やかに整えること。
  • 不自然な「便利さ」を手放し、自然の循環と共に生きる覚悟を持つこと。

以下記事はそれでもゴム製まな板を使いたいという方のために最善の選び方とおすすめ製品をまとめました。

どうしてもゴム製まな板を使いたいあなたへ|命を守るための「次善の策」と安全な選び方の知恵

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